トイレマップの作成にあたって

①トイレマップ作成の経緯

PCNETは大規模商業地域に隣接し、住居や行政機関等があります。情報発信には、調査・研究が必要ですし、地域とのつながりが求められます。地域情報の発信としての象徴が、トイレマップです。 地域活動支援センターPCNETでは、2007年から、「札幌都心部トイレ事情」として、札幌市の中心部のトイレの情報を、実際に現地で調べ、ホームページを作ってきました。このたび、リニューアルし、新しいトイレマップを作成いたしました。

②トイレマップの目的

札幌市民の方々はもちろん、障がいをお持ちの方、乳幼児のいらっしゃる方、ご高齢の方、観光客の皆様に必要なトイレの情報をお伝えします。

③札幌市交通局様へ取材しました。

回答者:札幌市交通局様 ※回答内容は以下:A.
質問者:地域活動支援センターPCNET ※質問内容は以下:Q.

Q.車椅子の方の乗車降車、トイレの利用状況についてお聞きしたいのですが。

A.地下鉄の車両の乗り降り補助については乗車位置を確認し、正確に降車駅に連絡して安全な対応ができるよう努めています。車椅子の方に待っていただいて、渡し板によるスロープを使って乗り降りしていただいています。エレベーターの近くなど、お客様のご希望にもとづいて対応しています。通勤ラッシュの時間帯(7:20~9:00)のときにも、車椅子の方は地下鉄を利用します。エレベーターに近いところなど、「女性と子供の安心車両」に身体が不自由な方も乗車することもあります。

Q.盲導犬に関してはいかがでしょうか。

A.盲導犬に関しては特段規制はなく、自由にどこでも出入りは可能です。乗車の際も盲導犬を連れて行くことは可能です。基本的に盲導犬は普通にトイレに入っても大丈夫です。

Q.オストメイト(人工肛門の利用者のための設備)についてお伺いします。

A.オストメイトは全駅に1ヵ所または2ヵ所、多目的トイレを設置しており、オストメイトを設置しております。水・お湯が出て、普通の蛇口とシャワーがあります。トイレットペーパーも上部に備え付けています。

Q.赤ちゃん連れの方のトイレサポート状況についてお伺いしたいのですが。

A.ベビーベッドは一部のトイレには設置されていますが、ベビーチェアについては全駅1台以上の設置をしています。男性用トイレのすべてではありませんが、女性用にはすべて必ず1ヵ所はついています。また、普通のトイレはベビーカーの場合、段差があるため、多目的トイレを利用されるお客様もいます。それについては特段、問題はありません。

Q.外国人観光客の対応についてお伺いいたします。

A.雪まつり時には大通駅やすすきの駅に外国語ができる職員を増員配置したりして対応しています。非常に簡単な英語、ジェスチャー、筆談、描画、そういったものでも対応しています。まだほんの一部の駅ではありますが、タブレット端末に外国語翻訳アプリをインストールして対応しています。アジア圏で英語を話される外国人の方も多く見受けられます。そういった場合にはかなり英語で意思疎通が図れるケースが多いと思います。

取材年月日:2016年6月30日
札幌市交通局様、取材のご協力ありがとうございました。